MBS
その後七二年の金利上昇を機に、REIT人気はモーゲージREITからエクイティREITへと移り変わってきましたが、最近再び人気化しているようです。MBS(モーゲージ・バックド・セキュリティーズ)は、デット投資の代表的な投資形態です。アメリカは伝統的に住宅金融の証券化に力を入れてきた歴史があり、現在も全米の住宅ローンの約三○%が証券化されています。アメリカ政府が、国民の持ち家政策として住宅モーゲージに政府系機関の保証を付けるなどの保全措置をとった結果、短期間で急速な市場拡大に成功しました。その後、九四年春の金融引き締めでMBS相場が軒並み下落し、長い低迷期を経験して以降、九六年頃から再びデット型の主要投資対象として人気化してきました。九六年のMBS発行総額は前年比で倍増し、再び八○年代のような過熱感を指摘する声もあるようです。CMBS(コマーシャル・モーゲージ・バックド・セキュリティーズ)は、MBSの第二世代として位置づけられます。個人住宅ローンの三割近くが証券化されているのに比べて、商業不動産ローンの証券化は、まだ四%程度だといわれていますので、今後の拡大が最もはかれる商品だとみられているようです。