アメリカ流不動産投資の本質

ショッピングセンターは、おそらく定額の賃料に加えて売上高の一定割合を加算する賃料システムになっていることが人気の秘密かもしれません。逆に契約期間五年程度のオフィスは空室リスクが高く、リスキーだと評価されているようです。また、いまならサンフランシスコの住居系とニューヨークのオフィスが好調といったような、地域によるマーケットの違いも十分に考慮に入れる必要があります。ちなみに、いまアメリカで最も人気の高いREITは、刑務所に投資するREITだそうです。昨年上場したコレクション・コーポレーション・オブ・アメリカという名のREITは、全米に五九の刑務所と四五○○○のベッド数を持つREITで、年間総合利回りが五○%から六○%まわる高収益REITとして人気があります。同社の目論見書によれば、刑務所は連邦政府か州へ賃貸することで空室リスクが少なく、コンクリートと鉄骨だけの構造で管理しやすく、内装も特にリフォームする必要がない点と、今後もアメリカの犯罪発生率は上昇を続け、全米の囚人数は現在の一七○万人から二○○四年には三五○万人に増加するという予測を同REITの利点としてあげています。このREITにとっては、アメリカがいまより安全になることが最大の投資リスクということになるのでしょう。実に変わり種のREITですが、長期の安定したキャッシュフローを最重要視するアメリカ流不動産投資の本質をうまくついています。