アメリカの商業不動産市場
配当益にキャピタルゲインを加味した総合利回りでは、平均三五%と高い伸びを示しました。S&P五○○の平均が二三%弱だったのと比べても、REITの好パフォーマンスが目立っています。REITの投資先-REITの投資先は、アメリカの商業不動産市場の好不調を反映して目まぐるしく変わります。別のいい方をすれば、アメリカの商業不動産マーケットが求めている不動産のバリエーションが、REITの投資先の最大公約数として見えてくるのです。直近のREITの投資先をまとめたものですが、基本的には居住用(レジデンシャル)不動産、オフィスビル、ショッピングセンター(リテール)の三つが各二○%以上のシェアを占め、全体の約六五%を占めています。また、最近になって目立って増えてきた投資先にへルスケアーがあります。REITは、基本的に不動産の長期投資に徹っしますから、ショッピングセンターのように一○年もしくは二○年の安定したテナントリース契約が望ましいのです。そうはいっても、アメリカの不動産市場は日本以上に循環説にしたがって動いていますから、需給の移り変わりによってその時々の人気テナントが変わってきます。